煽り運転されないために運転中に意識する3つのこと

2021年3月15日


最近、何かと日本社会を騒がせる煽り運転。ニュースでも問題として取り上げられる機会が増えてきました。

煽り運転というのは何も最近増えてきた運転ではありません。昔から煽り運転をされたという話は珍しい事ではなかったですし、昔から運転されている方なら実際に経験した人も多いと思います。

ここまで煽り運転が話題になるようになったのはドライブレコーダーとSNSの発達により、映像により拡散されやすくなった社会であることが一因であると思います。誰もが煽り運転を簡単な映像で見ることが出来るようになり、各個人が容易に情報を拡散出来るようになりました。

また、東名高速道路の事故のような煽り運転を起因とする痛ましい事故があったことも、煽り運転が話題になる理由の1つであると思います。煽り運転をされることが、致命的な危険に繋がる可能性があるという事実が、社会に認知されました。

それほど話題になる煽り運転ですが、実は私は殆ど煽り運転をされたことがありません。少なくとも記憶に残るような悪質な煽り運転は経験がありません。

そこで、自分が普段の運転で意識している事柄を挙げてみました。煽り運転は人間相手である以上、完全には防げないものもありますが自衛はできるもの。煽り運転対策となる運転を行うことで、被害に合う確率を下げることはできます。

前だけ見ては不十分。周囲を常に意識する

運転する時、前だけ見ていませんか?当然、進行方向に意識を向けるのは重要です。しかし、車を運転する上で重要なのは進行方向だけではありません

煽り運転は後ろの車からされるもの。煽り運転をするドライバーは、煽る相手の運転にに不満があるから煽るという手段になるわけです。暖簾に腕押し状態だと益々ヒートアップする可能性もあります。

自分がターゲットにされていることをいち早く察し、対処する必要があります。素早い対処によって悪質な煽り運転被害に合う可能性も減ります。その為にも後ろの車にも注意を払う必要があります。

他車にブレーキを踏ませない。車の流れを考える

煽り運転をするドライバーは何故煽るのでしょうか。大半は、煽る相手に何らかの不満があるからです。

最も多いのは進路の妨害。赤信号や交差点でもないのに「ブレーキを踏ませられる」と進路の妨害と感じさせてしまいます。

例えば急な割り込みでブレーキを踏ませるような車線変更は御法度です。車線変更時はできるだけ変更先の車線との相対速度を合わせます。速い車が来ており、自分の運転している車と相対速度が大きい時に車線変更はしない方がいいですね。やり過ごしてしまうのが良いでしょう。

また、後ろから速い車が来たら譲ることでも被害者になる確率を下げることができます。高速道路の追い越し車線を法定速度だからと走り続けて、進路を妨害しているパターンが良くあります。そもそも右側の追い越し車線を走り続けるのは道交法的にもアウトですが。

片側1車線の道でも後ろから速い車が来たら、例え自分の車が法定速度で走っていたとしてもさっさと譲ってしまいましょう。

また、周りの車のペースに合わせるのも有効です。周り車と同様の動きをすることで他の車の進路妨害となることも少なくなり、目立たなくなるので標的にされにくくなります。また過剰にゆっくり走るのもオススメ出来ません。次々と車に追いつかれる≒煽り運転をする車に出会うリスクが上がることにもなります。

流れに乗る、他の車の流れを妨害しない。これを意識すると煽られるリスクをかなり下げることができます。

車にも存在。パーソナルスペースを侵害しない

車も人間と同じです。距離が近すぎるとプレッシャーをドライバーに与えてしまいます。そういうプレッシャーに過剰に反応し、煽り運転に繋げるドライバーもいます。

つまり、煽り運転をされていると勘違いして後ろに回るなどして煽り返すドライバーですね。

人間は後ろからのプレッシャーに弱いです。普段は簡単に見える場所ではないので、人の後ろというのは不安を掻き立てるポジショニングです。適度な車間距離を保つことを意識しましょう。

まとめ

煽り運転の被害にほとんどあったことがないので、そう言った被害に合うリスクを下げるために個人的には意識していることを3つあげてみました。

よく「煽り運転の対策にドラレコを設置」するという記事を見かけますが、それは違うと思います。ドラレコを取り付けているか否かは、煽る側からはよくわかりませんし、煽り運転は後ろからされる場合が多いです。よって後ろを撮影しない限りほとんど意味がありません。

個人的にはドライブレコーダーは事故解析などには有効なので取り付けた方が良いとは思いますが、煽り運転対策としては運転意識を変える方がかなり有効だと思います。

どれも運転スキルとしてそれほど難しいわけではありません。よく運転していて煽られる人は実践してみると良いかもしれません。