走行中にニュートラルにすると燃費は良くなるのか?

車の燃費を良くするテクニックで重要なのが如何にアクセルオフで走る距離を伸ばせるかという事。なぜならアクセルから足を離してアクセルオフになるエンジンブレーキ中は燃料噴射が止まるからです。つまり燃料を使わずに走る距離を稼ぐことができます。

一方、こんなことを考えたことがある人も多いはずです。「走行中にクラッチを踏む、もしくはニュートラルに入れて転がれば燃費が良くなるのでは?」

この考えは間違っているとされていました。アクセルオフならば燃料カットされ燃料の消費量はなくなりますが、クラッチを切ったりニュートラルにするとエンジンはアイドリングをする必要があり燃料を消費してしまうからです。

しかし実は近年、車業界では今までの常識とは逆の「ニュートラル」による燃費向上テクニックが流行りつつあります

コースティングという燃費テクニック

MT車が多く普及する欧州では一般的な燃費テクニックです。走行中にクラッチを踏んだりニュートラルにすることによって燃費を稼ぐテクニックです。

欧州車の中には、AT車であってもアクセルをオフにすると自動でクラッチを切る「コースティング機能」を持った車が多くラインナップされています。

クラッチを切ったりニュートラルにしてエンジンとタイヤを切り離すとエンジンはアイドリング状態になります。よってアクセルオフにより燃料カットされてる場合より燃料を消費するハズです。

では、何故コースティングで燃費が良くなるのかと言うと、アクセルオフのまま進む惰性走行距離が伸びるからです。タイヤとエンジンが繋がっているとエンジンのポンピングやフリクションといった抵抗でエンジンブレーキがかかってしまいます。よって、クラッチを切って時より短い距離しか惰性走行することができません。

つまりコースティングとはエンジンとタイヤを切り離すことにより惰性走行距離を稼ぎ、エンジンブレーキで惰性走行するよりもトータルで燃料消費を抑えようとするテクニックです

コースティングはこういうときは使わない

·ブレーキを踏む必要があるほどの減速度が必要なとき

コースティングは惰性走行の距離を伸ばすためのテクニックです。減速する時はエンジンブレーキとフットブレーキを併用した方が燃料カットされるため燃料消費はゼロになります。いくら惰性走行距離を伸ばそうとも最終的にブレーキで減速するほどの減速度が必要であれば、燃料カットした方が燃費には効果的です。山道などの長い下り坂も同様ですね。結局、ブレーキを踏んで減速しなければならないのでコースティング走行するよりもエンジンブレーキを使って走った方が燃料消費は少なくなります。

·ニュートラルでの走行を想定しないAT車

AT車ではミッション内の油圧の制御をおこなっており、Dに入れておかないと油圧がきちんとかからない場合があります。その状態で走行すると軸受が焼き付く場合があるので危険です。

まとめ

欧州で一般的になるコースティングという燃費向上テクニックについてまとめてみました。信号が多く減速度の大きい市街地ではあまり有効ではない技術のような気はしますが、郊外などでは国内でも十分有用なテクニックだと思います。