東京オートサロン2020 レポート
東京オートサロンとは、幕張メッセで行われる日本最大級のカスタムカーイベントです。毎年成人の日前の金土日で行われ、2020年は1月10日~12日が開催日でした。
2日目となる11日に行きましたので、その時の様子をレポートします。
東京オートサロンはモーターショーより出展台数は多いものの、カスタム、チューニングカーメインのイベントでありメーカーブースにはモーターショー程力をいれていません。しかし今年は、トヨタのGRヤリスのワールドプレミアやホンダシビックのマイナーチェンジモデル、ダイハツタフト、三菱ekスペースなどメーカーも新型車を続々と発表しており、例年に比べ力の入った展示という印象を受けました。
やはり今年の1番の注目はワールドプレミアとなったGRヤリスだったと思います。実車をみてトークショーを見物してきました。
スペックは 1.6L 直3ターボで最高出力272PS、最大トルク37.7kgf・m。前後で自在にトルク配分を行える電子制御のフルタイム4WDを備え、価格は3,960,000円~となっています。トヨタの本気を感じるスペックです。
展示されていたGRヤリス。FFだったので、展示されていたのは通常版のヤリスをベースとし、GRヤリスの皮だけ被せた展示用モデルのようです。
エンジンのカットモデル、駆動系の展示もされていました。非常に大きなラジエーターを備え、その前にインタークーラーが鎮座しています。
VVTは吸気排気共にあるようです。
タンブルを意識したストレートタイプのポート設計となっています。ダイナミックフォースエンジン同様にレーザークラッドバルブシートかと思いきや、通常のエンジン同様に圧入バルブシートはあるそうです。
マフラーは2本出し、リアサスペンションはダブルウィッシュボーンですね。
GAZOO Racing Companyの友山茂樹プレジデントらによるトークショーが行われていました。未だに豊田社長のOKは貰えていないようで、まだ開発は続いているそうです。まだまだパワーアップするとの事。発売が楽しみな車です。
トヨタのブースでは他にもAE86のレストアモデルや、WRCに参戦した歴代セリカなどが展示されており、未来のモビリティだけを展示していたモーターショーとは打って変わって「車好き」が親しみを覚えやすい雰囲気でした。
隣のスバルのブースではレヴォーグプロトタイプSTI sportや、さらなるスポーツ性を追加したWRX S4 STI sport GTコンセプトなどが展示されていました。
レヴォーグは東京モーターショー2019でコンセプトモデルが出たばかりですが、さらなる追加のコンセプトモデルの登場となりました。
ホンダブースの目玉はシビックタイプRとシビックのマイナーチェンジモデルでしょうか。また、S660のマイナーチェンジモデル、N-ONEの6MTが展示されていました。S660はマイナーチェンジでホンダセンシングに対応させてくるかと思いましたが、赤外線式のシティアクティブブレーキのままのようです。通常であればN-ONEのMTモデルはかなり注目されそうですが、今回はヤリスに話題を持っていかれた感じでした。
同じくホンダ系ではホンダアクセスの方からも出展されていたEKシビックが注目を浴びていました。
EKシビックを現代風にカスタムしたモデルです。最近流行りのネオレトロというジャンルに分類されるデザインですね。このまま市販して欲しいくらいですが、さすがにこのデザインとベースでは難しそうです。
日産ブースではイタリアの名門デザイン工房が手がけた「GT-R50 by Italdesign」が展示されていました。
ベースとなるR35 GT-Rからデザインは大きく変わって非常にアグレッシブで洗練されたデザインとなっており、メインステージ上ではなかったものの、日産ブースでも一際目立っていました。
オートサロンでも力を入れていると感じた国内トップメーカー3車はこのような感じです。その他目を引いた展示車両も何台かピックアップして紹介します。
テリー伊藤氏デザインの三菱 デリカD:5
アクティブな外観のエクリプスクロス
釣りを基本に海での使い勝手に特化したジムニーシエラ
先代のアルピーヌ110A
横浜タイヤのブースに展示されていた2代目シボレーコルベット。このブースで興味深かったのは、旧車のタイヤパターンを復刻したタイヤです。タイヤは消耗品ですし、これは旧車オーナーには嬉しい商品だと思います。
最後にもう一点。キャリイにJB64ジムニーの顔を移植したジムリイなんてのも出展されていました。同じメーカーだからでしょうか。違和感のないカスタムでした。