東京モーターショーレポート 2019

2019年11月2日

開催初日に東京モーターショーに行ってきました。今回はいつもの国際展示場とは別に1箇所設けられ、会場が2カ所に別れました。またそれらの途中にも野外展示が設置されます。

しかし当日の転向は生憎の悪天候。野外展示は中止となってしまいました。よって屋内展示のレポートとなります。

今回の展示は各メーカー共にEVの展示が多かったです。やはりCAFE規制の話もあり、ここ数年はそんな感じですね。EV化の流れの話はこちら

また開催前からわかっていたことですが、今年は各海外メーカーが出展を取りやめています。

このブログではその中でも特に気になった展示ピックアップし、各ブースの感想を紹介します。

スズキ

ハスラーコンセプトの人気が高かったです。乗り込める展示もあり、ほぼ市販仕様って感じです。完全にキープコンセプト。ヒットした現行モデルの良さを活かし、さらにデザインがアクティブ寄りになっています。

個人的に気になったのはスズキジクサー。新規開発の油冷単気筒エンジン搭載のバイクです。わざわざ油冷を復活させるスズキの強いこだわり良く感じます。

ホンダ

注目展示は新型フィットと、国内でも市販が決定してきるホンダe。

フィットは、展示車にも乗り込めかなり来場者の関心が高かったです。デザインが大幅にガラッと変わりました。

ホンダeは新型の電気自動車です。まさかの後輪駆動。ディスプレイだらけの内装が凄いです。ただお値段は高めのようで…日本でも売れるのでしようか。

ホンダのブースはバイクやレース関係の展示にも力が入っていました。新型アフリカツイン、X-ADVが展示されていました。CB特集のブースも組まれていました。ファンには熱いブースです。

F1も展示されていました。どうやって設計したかもわからない無数のエアロパーツ・・・これが機能美ってやつですかね。

カワサキ

バイクメーカーで最も注目されていたのではないでしょうか。スーパーチャージャー搭載のネイキッドバイク、Z H2と250cc四気筒搭載のninja ZX-25Rが展示されていました。

250cc四気筒は、もう出ることはないと思っていただけに熱いですね。まさかこの排ガス規制が厳しい時代に登場させて来るのとは素晴らしいメーカーです。エントリークラスの250ccというだけに値段が気になるところです。

スーパーチャージャー搭載バイクが次々と増えてますね。二輪車に搭載するためにタービン開発の技術を応用したとか。重工ならではのバイクです。一昔前では考えられなかったことです。最近のカワサキは勢いがありますね。

ヤマハ

二輪メーカーの中では最も電動化に力が入っている印象でした。様々な形のモビリティが展示されていました。個人的に気になったのはトリシティ300。

日本でも発売するのでしょうか。3輪バイクは安全面ではかなり魅力的なコンセプトです。値段はどうしても高くなってしまいますが。

日産

日産ブースはあまり惹かれた展示はありませんでした。やはり国内市場は軽視しているからでしょうか。せめて新型ジュークでも参考出展してくれれば…SUV型EVと軽自動車型EVのコンセプトカーが展示されていました。

人気のあるジャンルですし、今後EVでもSUVタイプは増えていきそうです。

軽自動車型EVは形状からデイズのEV版だと思われます。三菱製造なので、三菱iの後継モデルになるのかもしれません。

三菱

SUVの電動コンセプトが中心ですね。三菱らしい展示です。市販車両予定車両は三菱EKスペースの後継モデルですね。

スズキのスペーシアギアとキャラクターが被りそう。こちらの方が都市型ですが。日産版のデザインが気になります。ただN-BOXやタントの牙城を崩せるかと言われると微妙な感じがします。

RVRのフェイスリフト版も展示されていました。中身はほとんど変更はないようですが、顔はずいぶん格好良くなりました。

マツダ

MX-30が世界初披露です。新しいSUV型のEVですねCX-30と形は似ていますが、デザインの傾向はよりシンプルになり、ドアがRX-8のように観音開きになるなど結構随所が違います。

市販車ではCX-30やMAZDA3が展示はされていました。CX-30はデザインの纏まりも良く、スタイリッシュで手頃なSUVとして結構売れそうな予感です。ボディサイズ敵にはCX-5の顧客を食いそうな気はしてますが。

SKYACTIV Xも展示されていました。スーパーチャージャーで吸気量を制御し、予混合自着火であるSPCCI燃焼を実現した全く新しいコンセプトのエンジンです。

やはり新しいコンセプトのエンジンということで興味津々でじっくり見ている人も結構いました。

トヨタ

トヨタの展示は点在。本ブースの方はコンセプトカーのみの展示です。思い切ったことをします。メガウェブの無料ゾーンにはミライの新型や、来年試験運転予定の自動運転車やミライの新型が展示されていました。

自動運転予定のLQです。これで公道を走れるんですね。実際に走行しているところを見るのが楽しみです。AI搭載でドライバーとコミュニケーションが取れるそうです。

ミライは現行モデルの野暮ったいデザインからうって変わりかなりスタイリッシュ。後輪駆動になるようですね。4人乗りから5人乗りになったようです。ミライで相当重かった車重が気になります。

トヨタブースはコンセプトカーのみの展示。自動運転、EVがやはり中心です。個人的にはあまり面白い展示ではなかったです。やはり市販予定車両がない抽象的なブースというのはじっくり見る気にならないですね。

新型の市販車は、他社ブースにコペンGRMNやグランエースが展示されていました。

スバル

新型レヴォーグのお披露目。ハスラー同様、かなり市販デザインに近いようですね。

現行モデルよりずいぶん角ばってます。キープコンセプトですね。パワーユニットは新開発の1.8L直噴ターボ搭載との話です。現行モデルより動力性能は上がりそうです。

展示車の中で人気が最も高かったのはWRX STIのEJ20 Final Editionでした。

やはり30年続いたEJ20の最終モデルということで注目度は相当高いようです。プレミアが付くのは間違いないと思われます。次期型のアナウンスはありませんが、FA型搭載になるでしょうか。新型レヴォーグがベースになって復活するかもしれません。

ダイハツ

DNGA第2弾の新型コンパクトSUV。エンジンはトールと同じ1L 3気筒ターボのようです。

現行SUVでは最もコンパクトな部類になりそうです。街中での使い勝手はかなり良さそう。SUVですがフィットやヤリスのような一般的なコンパクトカーとあまり変わらない取り回しかもしれません。値段次第ではかなり売れるかもしれません。

別のコンパクトSUVのコンセプトも展示されていました。角ばったデザインでネイキッドの再来みたいです。ハスラーの対抗馬でしょうか。市販化を期待したいです。