免許取り立てお金なし。MTに乗りたい初心者にオススメ軽自動車
念願の普通車免許所得。多くの人は、結構若いうちに免許を取ると思います。また時間のある学生のうちに取ってしまう人も多いですね。
しかし、その場合免許取り立てであっても十分な資金がなくてなかなか車に手は出ない人も多いと思います。また、維持費も悩みどころ。
特に車が好きでMT車に乗りたいとなれば、選択肢は狭まります。
そんな時に候補となるのが軽自動車です。部品代も安くて税金も安いため、維持費は普通車に比べてかなり抑えられます。また、自由に振り回せる軽量なボディも軽自動車の魅力。今回はそんなお金にあまり余裕がなくても購入できほど中古価格も手頃で、MT設定もあり車好きも満足出来る軽自動車を紹介します。
ちなみにABCトリオ(AZ-1、ビート、カプチーノ)のようなピュア軽スポーツはピックアップしていません。単純に価格が高いからです。需要があって玉数も少ないため、価格が高騰しています。軽自動車ですが、あまり初心者向けとは言えませんね。
ダイハツ エッセ
シンプルなデザインが売りのダイハツの軽自動車です。オシャレな街乗りセカンドカーとしてのポジションを狙い、シンプル故に価格も抑えられています。
一見、普通のお買い物用ですが(本来はその用途向けですが)、低い車高と700kg代という軽さも相まって非力ながらもよく走ります。エンジンはKF型。NAエンジンながらも58psを絞り出す名機です。
車両の特性上、足回りやボディは当然プアですが、それは逆に言うと弄り甲斐があるというもの。
ステップアップのためにノーマルでドラテクを磨も良し、その優れたディメンションを活かしてチューニングベースとして末永く楽しむも良し。楽しみ方の可能性は無限大です。
スバル プレオ(初代)
スバルのロングセラーモデル。スバル独自のこだわりが満載のこのモデルは、スバリスト入門車としてもオススメです。この車の特徴は軽自動車としては珍しい4気筒エンジン搭載モデルということ。4気筒ならではの吹け上がりとサウンドが楽しめます(速いとは言ってない)。
室内高は高めですが、ヴィヴィオ後継ポジションとなりハイト系ほど高くなく運転の楽しみをスポイルする程ではありません。視界も広く、運転しやすい車です。
足回りはスバルのお家芸である四輪独立懸架サス。他の軽自動車とは一線を画します。
予算に余裕があるなら、スーパーチャージャー搭載の過給モデルも狙えます。エンジンで駆動するスーパーチャージャーであるため下からしっかり過給が使えます。
スズキ Kei/マツダ ラピュタ
少し車高が高くSUVチックな見た目の車。程々に車高が高いおかげで、街乗りでも段差に気を使うことはなく多少の悪路でも気にすることなく進めます。まさにシティ派オールラウンダー。
このモデルはバリエーションの多さも魅力。3ドア、5ドア、NA、ターボ。それぞれにMTモデルが設定されており、好みや予算に応じて適正な車を選択できます。
また金銭的に余裕のある人は本格スポーツモデルであるKei worksもオススメできます。車高を落とし、四輪ディスクブレーキ、バケットシート、LSDなどを装備した本格スポーツモデルです。根強い人気があります。
標準モデルは玉数も多く、安い個体が手に入りやすい車です。
難点はその名前。名前を言うと聞き返されること必至。マツダ版はバルスと唱えられて崩壊必至です。
スズキ アルト(6代目)/日産 ピノ/マツダ キャロル
スズキを代表する廉価な軽自動車の1台。VVTすらなく平凡なエンジンを搭載するアルトをここでわざわざ推したい理由はデザインです。可愛いは正義。
直線と曲線を上手く融合させたデザインは、古さを感じさせないオシャレなデザイン。アルトの歴史上の人物唯一、日産にも供給されており日産ブランドでもピノとして買うことができます。
そんなオシャレさを兼ね備えながらも5MTが選択でき、OEM先も含めれば玉数も豊富。
走りの面では今まで紹介した車に劣る面は多々ありますが、それでも十分軽く、運転を楽しめる車です。素性はともかく、見た目に惚れてこの車でサーキットを攻める猛者もいるとか。
デザインが気に入れば、廉価な中古軽MT車の選択として悪くないと思います。
番外編 ちょっとお値段お高め or かなり癖ありで選考漏れのMT軽自動車
・ダイハツ ミラジーノ
ミニクーパーにそっくりでオシャレな軽自動車。あくまでもモデルはダイハツがかつて販売していたコンパーノです。まあ、オシャレならユーザーにとってはどちらでもいいんです。
この車はMT設定もあり、ベースのL700ミラ同様に軽量で運動性能も高く非力なNAエンジンでも運転を楽しめること請け合いです。過給器付モデルなら、尚更。また、ベースモデルの玉数が多いため、部品の手に入りやすさも魅力。
ただし、固定ファンも根強く、価格はABCトリオ程ではないものの高騰気味。ミニライトスペシャルは確信犯。
・ダイハツ ネイキッド
まず、名前に難アリです。ちょっと車の紹介をするのにも抵抗がありますね。
車のコンセプトは今大ヒット中のハスラーと似たようなところ。車高が少し高めのクロスオーバースタイルです。見た目もカッコイイと思います。後期型の四角目は好みが別れるところかもしれませんが。
車体が重く、あまり軽快な走りとは言えませんがMTモデルも設定されています。比較的中古価格も安く、デザイン重視なら悪くない選択。
・ダイハツ オプティ(2代目)
軽ではかなり貴重な3BOXタイプのボディ。ちょっと見た目に癖ありです。使い勝手も、ここまでトランクが狭いと優秀とは言いづらいですね。とは言え、そのボディ形状による走りの良さは他車と比べた時のアドバンテージです。4気筒ターボのエアロタウンビークスならさらにスポーティなドライブも楽しめると思いますが、価格はやはり高め。
・三菱 パシェロミニ(2代目)/日産キックス
かつて人気を博したパジェロミニの2代目。モノコックボディ高剛性のシティ派SUVですが、パジェロのDNAを受け継いだスタイルがカッコ良い。エンジン縦置きの後輪駆動が基本となり、廉価な2WDも用意されます。燃費の悪さと、後で紹介するジムニーと比べた時の中途半端な悪路走破性がデメリット。とは言え後者は一般的な使用レベルなら気にしなくていいと思います。
モデル末期に日産にもキックスとしてOEM供給されました。その途端、モデル末期にも関わらず販売台数が一気に盛り返す人気っぷり。やっぱブランドは大事。
・スズキ ジムニー(3代目)
現行モデルが予想外の大ヒットによりバックオーダーを1年以上抱える本格クロカンの先代モデル。待つくらいなら、こちらでも十分良いと思います。高い車高とラダーフレーム、リジットアクスルによる悪路走破性の高さがこの車の魅力。オンロードのMT車とは違った楽しみ方ができます。
この車もやはり価格は高め。性能は古くても1級品で、どの型にも固定ファンがいます。
まとめ
初心者にオススメのMT設定のある軽自動車を紹介しました。初心者にオススメとはしましたが、非力で軽量な軽自動車はベテランの車好きが乗っても楽しい車だと思います。
また、軽自動車と言えば軽トラももオススメです。
農道のスポーツカー。車好きにこそ乗って欲しい。軽トラのススメ
車暦の長い方もセカンドカーにでも一台どうでしょうか