販売台数ランキングを再整理。本当に売れている車はどんな車?
自動車の販売台数のランキングを見た事がある人はいると思います。実はあのデータは公表されていて、一般の方でも見ることができます。
今年の上期(4月~9月)の販売台数を見てみます。軽自動車と普通車は別々にカウントされて発表されるのですが、10位までまとめてみました。
2019年 乗用車&軽自動車通称別販売台数
順位 | ブランド通称名 | 台数(台) |
1 | N-BOX | 136471 |
2 | タント | 88233 |
3 | デイズ | 81932 |
4 | スペーシア | 79843 |
5 | プリウス | 66628 |
6 | ムーヴ | 62768 |
7 | ノート | 55474 |
8 | シエンタ | 55602 |
9 | アクア | 51168 |
10 | ルーミー | 49206 |
N-BOXが堂々の1位ですね。そこそこ高い軽自動車ですが、半年で13万台もの数が売れています。
上位半分が軽自動車ですが、普通車ではプリウスが5位にランクインしています。街でよく見かけるのも納得です。よくプリウスがコンビニに突っ込んだりといった操作ミスで事故を起こしているシーンが散見するのに対し「販売台数が多いから」という見解も聞かれます。しかし、このランキングを見ると他の軽自動車の方が販売台数では圧倒的ですね。プリウスの事故だけが目立つのは台数だけの問題ではなさそうです。
ちなみにこのランキングですが、ブランド通称名で集計されています。
例えばカローラであれば、「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「カローラツーリング」「カローラスポーツ」「カローラ(セダン)」などが一緒にカウントされている訳です。
逆に殆ど同じ車なのに名前が違う姉妹車は別でカウントされています。
この姉妹車を同じと見なしてカウントしなおすと、面白い事実か見えてきます。
日産デイズと三菱ek、トヨタルーミーおよびタンクとダイハツトール、トヨタノアとヴォクシーとエスクァイアをそれぞれ同じ車としてカウントしました。本当はスバルジャスティも加えたかったのですが、圏外のためデータが見つからずカウントしていません。
上半期の販売台数を集計しなおすとこうなります。
順位 | ブランド通称名 | 台数(台) |
1 | N-BOX | 136471 |
2 | デイズ&eK | 104843 |
3 | ルーミー&タンク&トール | 101049 |
4 | ノア&ヴォクシー&エスクァイア | 94380 |
5 | タント | 88233 |
6 | スペーシア | 79843 |
7 | プリウス | 66628 |
8 | ムーヴ | 62768 |
9 | ノート | 55474 |
10 | シエンタ | 55602 |
日産デイズと三菱ekが2番手に躍り出ました。日産もブランドとしてはここ数年で最悪の印象で三菱もブランド力はほとんどありませんが、意外と売れているんですね。
さらにその下にはルーミー軍団が3位に付きます。
本来ならばジャスティもここに含まれるので、さらに多くなります。ソリオ潰し4兄弟と言われていましたが、ここまで売れると本当にシェアをかなり分捕っていると思います。
さらに驚きなのが4位のノア、ヴォクシー、エスクァイアの3兄弟。
このサイズでこの価格で半年で94000台です。年間188000台…そりゃトヨタも儲かるわけだ。そして世の中がミニバンだらけなのもよくわかります。
タンクにしろノアにしろ、実はここまで売れていた普通車達。利益率も軽自動車より断然良く、そんな車がここまで台数に出るのは相当凄いです…これがトヨタグループの本当の強さですね。
新車販売台数のランキングを整理しなおすと、そのことがよくわかります。