LEDに交換しても明るくならな?バックランプを明るくするための方法は?

車で後退する際に点灯する後退灯。通称バックランプ。このランプが暗いため困っている人は結構居ると思います。

実は現在ではバックランプの明るさには規定がありません。保安基準第40条では以下のように定められています。

後退灯は、昼間にその後方100mの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、そ の照射光線は、他の交通を妨げないものであること。この場合において、その光源が 15W以上75W以下で照明部の大きさが20cm 2以上(平成17年12月31日以前に製作された自 動車に備える後退灯にあってはその光度が5000cd以下(主として後方を照射するため の後退灯にあっては300cd以下))であり、かつ、その機能が正常であるものは、この 基準に適合するものとする。

後退灯 保安基準

じゃあ何故バックランプは暗いのかというと、目的が視界の確保ではないからです。バックランプの目的は、他者に車が後退することを知らせるためについています。

しかも最近は省電力を目的とした小型のT16型が主流になっているため、純正バックランプはさらに暗くなっている傾向があります。

LEDが明るいとは限らない?意外と明るい電球の実力

こういう時の定番はLED灯に交換することです。しかし実際は思ったように明るくならない場合があるのも事実。

理由は簡単で電球が意外と明るいからです。T20であれば電球で400lmほど出ています。

例えばこのフィリップスT20球LEDなんかは190lm程度しか出していません。

フィリップスT20 LED

裏側に大型な放熱フィンを取り付けられる形状のヘッドライト用などと異なり、T20球形状では放熱性能もあまり高くはなく、簡単に明るくできないのが現状です。

放熱性能を無視した一部の中華メーカーでは爆光仕様もありますが、熱で基盤がやられやすいなどのトラブルもあり、大手メーカーはほどほどの明るさに抑えたものが多いです。

ただしルーメンは電球から出る全ての光量を積算したものです。ルーメンが低くとも、電球の天井方向(車の進行方向)に飛ばす光が多ければ明るくなる可能性はあります。

よって、もしLEDに交換するならば、こういった集光機能を持ったLEDライトの方が良いでしょう。

最強は追加ライト一択。車検に通すには少々工夫が必要。

最も効果的な方法は後退用に追加ライトを設置することです。上記リンク先に書かれた保安基準では、後退灯の数は1個 or 2個(左右対称)とされており増設した時点で保安基準に反してしまいます。

つまり後退灯としては増設できません。しかし作業灯として追加すれば増設可能です。

そのためにはスイッチを独立させる必要があります。リバース連動などにしてはダメですが実際、作業灯を使うシチュエーションは真っ暗闇で後退する時だけだと思いますので、実用的にも十分だと思います。

スイッチは空きスペースに増設するのがスマートで一般的です。そのための汎用スイッチも売っています。

後退灯はステーなどで後部に固定します。不要になった時などのためにも取り外しやすい構造にしておくと良いと思います。

スイッチ部には「走行中点灯禁止」などの明記をしておくと、さらに良いです。

車雑談

Posted by 管理人