【就活生必見】自動車メーカーで働くためには?各自動車メーカーの特徴は?【転職希望】
車好きの学生の中には、将来自動車業界で働きたいと思っている人も多いともいます。自動車業界への関わり方も色々とありますが、やはり多いのは実際に新車を開発している自動車メーカーで働きたいと思う人が多いのではないかと思います。
これから自動車業界を目指しメーカーへの就職をしたい学生向けに、自動車メーカーに就職するためにやるべきこと、入れる可能性のあるルートをまとめてみました。
また各日本の自動車メーカーの特徴もまとめました。自動車業界への転職を志す人も、是非自動車業界の業界勉強も兼ねて、この記事を読んで参考にしてもらえればと思います。
また、今後の業界の動向の参考として、次の記事も読んでみてください
今回のコロナウィルス騒動の自動車業界への影響と今後の展望を個人的な見解ですが書いています。
日本にある自動車メーカーとその特徴は?
・トヨタ自動車
国内最大手の自動車メーカー。幅広いラインナップを持つ、世界でも有数の自動車メーカー。北米や中国を中心に世界中で売れている。国内では強力な販売網を持ちダントツのシェアも誇る。拠点は愛知県豊田市。静岡県の東富士にも開発拠点を持つ。
・ダイハツ工業
トヨタの完全子会社。小型車を得意とし、トヨタブランドの小型車生産も一部担当。マレーシアにて現地での合弁企業プロドゥアを設立しており東南アジアン圏にも強い。拠点は大阪府池田市。
・SUBARU
中島飛行機をルーツに持ち、旧社名は富士重工業。ルーツの通り航空宇宙部門も持つ。現在はトヨタが筆頭株主。水平対向エンジン、四駆といった独自技術に強みを持ち、最近では自動ブレーキのアイサイトを実用化し安全技術にますます力を入れる。稼ぎ頭は北米で現在躍進中。拠点は群馬県太田市。
・スズキ
軽自動車、小型車を得意とする自動車メーカー。四輪のみならず二輪や船外機も開発、生産している。海外ではインド市場でダントツ。拠点は静岡県浜松市。自動車メーカーとしては珍しく世襲制。
・マツダ
広島県の自動車メーカー。かつてはロータリーエンジンも生産するなど一部の固定シェアの確実な獲得を狙う方針であることから、こだわりの強い製品ラインナップが多い。電動化が主流な中で内燃機関に非常に力を入れているところも珍しい。現在、トヨタとは業務提携関係にある。
・日産自動車
筆頭株主はフランスのルノー。トヨタ同様に幅広いラインナップを持ち、世界でも販売台数が多い大手自動車メーカー。電気自動車のリーフをいち早く量産するなど、電動化には熱心。本社は神奈川県横浜市のみなとみらい。開発拠点は神奈川県厚木市。
・三菱自動車
SUVに強みを持つ自動車メーカー。現在の筆頭株主は日産自動車。東南アジアで強身を持ち、その他では欧州も稼ぎ所。開発拠点は愛知県岡崎市。また世界初の量産EVであるi-MiEVを開発。
・本田技研工業
ラインナップは小型~中型車をメインとする。北米、中国が稼ぎ頭。四輪の他に二輪、小型発電機、船外機、航空機なども生産。二輪メーカーとしては世界一。本社は東京都青山にあり、主な開発拠点は栃木県芳賀郡。
自動車メーカーで働くには?
・新卒で入社
最も多いルートです。特に技術開発職は採用人数も多く、比較的入りやすい門となっています。自動車開発に必須な専門分野は機械工学だけでなく、材料工学、制御工学、燃焼工学、電気電子工学と広いので、幅広い分野から人員を募集しています。最近では「CASE」が次世代開発技術ターゲットと言われているだけに、そういった方面からの人材も多く採用する傾向があるようです。
一方、文系採用はそう多くはないため狭き門となります。よって他人とは差別化できるスキルを身につけておくことが重要になります。語学能力などはわかりやすいですね。どの企業もグローバルに展開する企業のため、日常的に仕事で使う部署もあります。
大卒であれば学歴は必須とは言いませんが、どのメーカーにしろ就職希望者は多いためあるに越したことはありません。今現在で大学入学前の人は、学歴は日本の社会の仕組み上あると不利にはならないので、できる限り高いレベルの大学に入っておくことをお勧めします。また知識は役に立たないことはあっても邪魔にはならないので損はしません。しっかり勉強しましょう。また技術職なら高校生レベルの理系科目は常識となります。
圧倒的に多いのは大卒の枠ですが、その他の新卒採用枠には高卒、専門学校卒などの枠もあります。整備士の資格がメインとはなってくようなので必ずしもメーカーに行けるわけではないですが、トヨタ自動車大学校やホンダテクニカルカレッジなどといった企業直営の専門学校を卒業して就職を目指すルートもあります。
・中途採用
人手不足が深刻な今、特に即戦力となる技術者の中途採用にはどのメーカーも熱心です。スムーズに転職するためにはCAE解析技術や設計技術などといった、しっかりとした専門スキルを身に着けておくことが大事になってきます。
・派遣、期間従業員からの正社員登用
各自動車めーかーでは多くの派遣社員、期間従業員が働いています。そこから正社員への登用を目指すのも自動者メーカーで働けるルートの一つです。他のルートと比べて比較的簡単に目当てのメーカーで働きだすことができ、自分の働きっぷりを直にアピールできるメリットがあります。また工場や開発現場でもまた違った雰囲気だと思います。事前にそのメーカーの雰囲気や内情を知れるのはこのルートからのメリットだと思います。
その他、自動車関連メーカー
大手自動車メーカー以外にも、業界には多数の企業があります。その一部を紹介します。
・日野自動車
トヨタ傘下企業。 主にトラックやバスなどの商用車を生産。トヨタブランドの一部車種の受託生産も行う。
・いすゞ
トラック、バス等の商用車を開発、生産。東南アジア向けにはピックアップトラックも販売。かつては国内でも乗用車を販売していた。
・三菱ふそう
三菱自動車のバス、トラック部門が独立。現在はダイムラー傘下。ドイツ資本の会社としては日本最大。
・デンソー
自動車系サプライヤーでは国内最大手。名前の通り電装部品に強く、トヨタ系で元トヨタの電装部門が独立した会社。自動車系サプライヤーとして世界ではボッシュ、コンチネンタルに続く第3位の規模。
・日立オートモーティブシステムズ
日立グループの自動車系サプライヤー。SUBARUのアイサイトに関わっていることでも有名。ホンダ系サプライヤーであるケーヒン、日信工業、ショーワと合併することが決まっている。
・ジェイテクト
トヨタグループ。駆動系自動車部品や軸受け、工作機械などに強みを持つ。
・アイシン精機
トヨタグループ。子会社のアイシンAWとは合弁予定。関連自動車部品は多岐に渡るがアイシンのトランスミッションシェアは世界一。
・ジヤトコ
日産系トランスミッションメーカー。CVTのイメージが強い
・ヤマハ発動機
二輪メーカー国内二位。一位のホンダ同様にラインナップは幅広い。船外機なども販売している。トヨタとの結びつきも強い。
・川崎重工業
重工だが二輪も販売。嗜好性の強い中~大型モデルに特化する製品ラインアップ。重工なので船舶や航空機、鉄道車両など等の大型製品や軍事車両も扱う。
まとめ
今回は主に自動車業界を目指す学生向けに、自動車メーカーに就職するためにやるべきこと、入れる可能性のあるルートをまとめてみました。 また各日本の自動車メーカーの特徴も箇条書きで書き出しています。
この業界を目指す人に是非とも参考にしてもらえればと思います。