車好きが勝手に選ぶ、車好きにオススメなお手頃中古車【2020年度版】
車好きを公言してきると、こんなことを良く聞かれます。「オススメの車は何ですか?」
ただ、こういう質問は簡単には答えられません。その人が希望するボディタイプ、性能、機能、予算、そしてデザインの好みなどを聞いて初めて「こういう車はどうですか?」と提案出来ます。
個人的には結構、こういう車探しが好きです。そして、その時に見逃せないのが中古車市場です。
日本には質の良い中古車が溢れています。そして、中古車の面白い所は新車価格と年式だけでは価値が決まらないところです。人気のある車は割高になるし、不人気な車は割安になります。
不人気だけど、その人の需要にマッチしたお宝中古車なんかを紹介すると、やはり凄く喜ばれます。欲しい車が格安で買えることになるわけですし。
そんな事情から、中古車を漁るのは好きだったりします。Twitterのアカウントでも、たまに中古のオススメ車種をジャンルは様々に紹介させてもらっています。
今回は、その中でも個人的にも欲しいと思う、車好きにこそオススメしたいお手頃な中古車をピックアップしてみました。
条件は
- 年式は過去10年以内で古すぎない車
- 走行距離6万km以下で80万以内で購入可能
- 致命的な不具合がない
- 管理人が個人的に欲しい
の4点
どれも価格相場は高くないので、免許取り立てだったり、社会人になりたてで手頃な車が欲しい、そして車に興味がある人にオススメしたい車をピックアップしてみました。
スズキ スイフト (ZC72S/ZD72S型)
スイフトスポーツじゃないです。スイフトです。この車は欲しいと言うより、実際に所有していました。
標準の1.2Lエンジンは非力ですが、軽快感が強くハンドリングも良い車です。スペックではわからない、乗ってこそわかる楽しさがあります。峠道のようなワインディングが楽しい車です。
ショートホイールベースでコンパクトな車体ですが、高速安定性は意外と高く、高速走行もしっかりしています。特にMTモデルはかなり楽しい車です。
ただ後部座席は狭くて薄く、車体が相当コンパクトな分、ラゲッジも相当小さいです。普段はフロントシートの使用がメイン。燃費は良いので日常の足としてもベストですが、リアやラゲッジは割り切って使える人向けの車です。
スバル インプレッサG4 (GJ型)
スバルの実用コンパクトセダンです。そもそもセダンというジャンルは中古車では非常にお買い得。不人気な上に、車に対して保守的な価値観を持っており結構大人しく乗る人が多いため、状態が良くて安い車が多く流通しています。
インプレッサG4はその中でもオススメしたい中古車。ハッチバックのスポーツに対して安めの相場も推す理由の1つです。
インプレッサG4が他の同価格帯のセダンと一線を画すのはハンドリングの良さとフルタイム4WDモデルの安定性の高さです。軽快感はあまりないですが、「曲がる」の部分に関しては他のコンパクトセダンに比べて、よく出来た車だと思います。高速でも安定した直進性も申し分無しです。振動の少ないスバル独自の水平対向エンジンも、メカに拘りたい人にも良い選択ですね。
セダンといえはラゲッジスペースが狭いイメージですが、トランクスルーがついているのと意外と積載量は大きいです。ボディもそこそこ大きいため長物もしっかり積めます。4WD雪山などのアウトドア用途にも対応出来ます。
一方、特に割安感のある1.6L水平対向エンジンは排気量の割に非力感があります。CVTの味付けのためかレスポンスもモッサリめです。ツアラーとしては良い車ですが、ワインディングを走って楽しい車ではないです。
また燃費はあまり良くない車です。同クラスの他車に比べると見劣りします。水平対向エンジンだったり4WDもフルタイムだったりするので、仕方ないところではあります。
三菱 i
軽自動車の走行距離が短めの車は人気があるため中古車相場も高めで、近距離メインのハードな使い方が多いためあまりオススメはしていません。
しかし、この三菱iは是非とも個人的に欲しい車です。魅力的なのは、なんと言ってもその独自のレイアウト。エンジンを後方に搭載したRRレイアウトにより、室内居住性を高めつつ優れたハンドリングを生み出しています。
転舵用タイヤを駆動しない車はハンドルを切る時の感覚がスムーズです。電動パワステが主流となりハンドルの軽い車が増えましたが、街中など日常走行でもFFとの違いは意外と感じることができます。
また四隅に配置されたタイヤは安定性を高めるのに貢献します。
そして、軽自動車のため非力ではありますが、ターボモデルであれば日常生活では必要十分です。
このように車好きには魅力的な要素に溢れた車ですが、残念ながらMT設定はなく4ATのみとなります。個人的には結構好きなんですけどね。4AT車。そのためもあり燃費は軽自動車にしては今ひとつ。
そして前後で異なる独特なタイヤのサイズもデメリットですね。タイヤ交換の際は一般的な軽自動車より割高になるようです。
ホンダ フィット(GE型)
オススメしたいのが2代目フィット。人気のあるフィットですが、この2代目はだいぶ価格もこなれてきました。初代フィットと言えば、CVT車のクラッチジャダーのトラブルが有名ですが、この2代目からは一般的なトルコン式に変わったため、メンテの面でも安心感があります。
フィットの魅力はそのスペース効率の高さ。十八番のセンタータンクレイアウトにより、コンパクトカーとは思えない室内スペースを作り出します。ラゲッジもそれなりに実用性があり、少人数の核家族であればメインの使用にも十分耐えうる車です。
また、パワートレインとトランスミッションの選択肢の多いのも魅力。
1.3L、1.5L、1.5L HEVの三種類。それぞれCVTとMTが選べます。ハイブリッドでMTが選べる車はまず殆どないです。車好きとしてはここは特に嬉しい要素。
軽いため1.3Lでも軽快に走ります。必要十分。よく出来た優等生的な車ですね。今までピックアップした車の中では最も万人に勧められる車です。
まとめ
以上車好きにオススメのお買い得中古車、4車種をピックアップしてみました。個人的にはどれも欲しい車ですが、1番はスイフトです。やはり安くても走って楽しい車が個人的に好みですね。
車好きにオススメとは書きましたが、車に興味がなかったとしてもお買い得ないい中古車だと思います。
どの車もそれぞれ違った魅力があってオススメです。車選びの参考にしてみてください。